美術の勉強は模写がおすすめ!その理由と模写をする時のポイント
石井礼子展や村瀬法子展等の展示会で素晴らしい作品に出会うと「もっと自分も上手く描きたい!」とモチベーションが上がりますよね。しかし、実際に「何を」すれば良いのかわからないという人も少なくはありません。
そんなに人におすすめなのが「模写」です。
本記事では、美術の技術向上に模写をおすすめする理由を語っていきたいと思います。
模写によって得られるメリット
模写をする際のポイントを解説するよりも先に、まずは「模写を行う事が得られるメリット」を解説しなければいけませんよね。得られるメリットを把握してから模写を行う方が効率良くレベルアップできると言われているからです。
模写を行う事で得られる主なメリットは以下となります。
観察力の向上
模写をする際は、対象物をしっかりと見る事になります。その結果、観察力が上がり、より細かな表現ができるようになります。
技術の向上
模写では、線の引き方やシェーディングの仕方、さらに色の塗り方等の様々な技術が必要となります。
模写を繰り返す事が反復練習となり、技術的なスキルの向上に期待ができます。
自己表現の向上
普段の自分は描かないものを模写の対象とする事で、今までにはないスタイルの確立や表現方法の発見のきっかけになります。
創造力の向上
他のアーティストの作品に触れることができるのも模写のメリットの1つです。それにより触発されて自分自身の作品を生み出すことができます。
自信の向上
模写を繰り返す事で自分自身が描いたものが他人と同じレベルやそれ以上だと確信する事ができるようになります。その結果、自信を持って自分自身のオリジナル作品に取り組むことができます。
模写で効率良くレベルアップするためのポイント

模写を行うメリットはしっかりと理解してもらえたでしょうか?
ここからは、いよいよ、模写をする際のポイントを紹介していきます。
ただ単に模写を続けるだけではなく、これから紹介するポイントを意識しながら模写を続ける事が効率の良いレベルアップに繋がります。
対象物の特徴をよく観察する
線の太さ、形、角度、光と影の使い方、色など、細かい特徴をよく観察し、それをできるだけ正確に再現しましょう。
細かいディテールに注意する
ハッチング、シェーディング、テクスチャーなど、対象物の細かいディテールを忠実に描写することが重要です。
プロポーションに気をつける
対象物のバランスや比率を正確に再現することが大切です。
色を正確に再現する
対象物の色の濃さや明るさ、色相を正確に再現することが大切です。
練習のために何度も描く
最初の一枚で完璧な結果が出なくても、何度も繰り返し練習することで、技術の向上が期待できます。
まとめ
模写からは、観察力の向上や表現力の向上といった様々な効果が得られます。
展示会等で良い作品に触れてモチベーションが上がった時は、ぜひ模写をしてみてください。
また、模写を行う際は、今回紹介したポイントを意識する事を忘れないようにしましょう。