美術と芸術の違いって何?専門用語を使う事なくわかりやすく解説

「美術」と「芸術」というワードは、似ているようで似ていない芸術用語です。
それぞれの違いをしっかりと説明できるという人は意外と少ないのではないでしょうか?
実は美術と芸術には異なる点が意外と多くあると言われています。
本記事では美術と芸術の違いをわかりやすく解説していこうと思います。

美術と芸術の定義とは?

美術と芸術の違いとして、まずはそれぞれの「定義」を簡単に解説しておきましょう。
「芸術」は創造的な表現や表現活動全般を指し、文学、音楽、演劇、ダンス、映画などを含む幅広い分野にわたる概念となります。
一方、「美術」は主に視覚的な芸術表現であり、絵画、彫刻、版画、写真、陶芸などを含みます。
銀座等で見かける展示会で観賞する事ができるのが美術という事になります。

上記を簡単に説明すると「美術は芸術の中の1つ」というイメージになります。
音楽には様々なジャンルがありますよね?
その中の「ロック」や「ジャズ」といった感じです。

創造性の違い

美術と芸術の違いは創造性?

いきなり「創造性の違い!」なんて言われてもわけがわかりませんよね?
ここでは簡単に「創造性=目的」みたいな感じで例えておきましょう。
「芸術」は、創造的な表現に対する総称であり、あらゆる芸術的表現において創造性が重要とされています。
「美術」は、芸術の中でも、主に視覚的な要素に焦点を当てた表現であり、芸術作品の創造性の度合いは、芸術全般と比べて、ある程度限定されています。

美術は視覚的な要素を意識した表現である程度造る目的が限定されています。
一方、芸術では様々な表現方法によって自己を表現することを指します。視覚だけではなく、様々な感覚を用いた表現方法で自分の考えを表現する事ができます。
どんな表現でもできるのが芸術、視覚的な表現に限定されたのが美術といった感じです。
また、美術は「美的価値を追求し、芸術作品を制作する」事を目的としています。それに対して、芸術は「人々の感情や思考を表現することを目的だと言われています。しばしば社会的なメッセージを伝える」事を目的としているといった違いもあります。

作品の価値

作品の価値も美術と芸術では違いがあります。
「芸術」は、それぞれの文化や時代の価値観によって評価されていています。
「美術」は、美的な価値にもとづいて評価されていて、技術的なスキルや芸術的な表現力に評価の重点が置かれているケースが多い傾向があります。

どちらも価値は、その時代によって変動しますが、変動する理由がそれぞれ異なるといった感じでしょうか。

まとめ

今回は美術と芸術の違いを専門用語なしで解説してみました。
芸術の中に美術が含まれているというのが、現在の考えたのようです。
身近にあるものが芸術なのか美術なのか考えながら見てみるのも面白いかもしれませんね。