野沢二郎展 「心象/空」

2007年10月8日(月)~13日(土)
コバヤシ画廊 東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1F TEL 03-3561-0515

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

細工したゴム箆に油絵の具をつけ、コツコツと叩くように描いている。

「振動を与える行為こそ根源的」というP・クレーの言葉を制作の拠り所にしている。

繰り返しのリズムの中で、しだいに絵肌が哀しみの表情に感じられるのはなぜだろう。

今回は「空」(そら/くう)をテーマにした。

空虚なものを描きつつ、絵画としての存在感を持たせたいと思っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

画廊正面に「心象の空」(408×182cm、油彩)を展示した。

このような大きな作品を制作する時、自分の中で二つの時間があるように思う。

一つは、あたかも絵の表面を虫が這うかのように、手触りを確かめながら、

近視眼的に描く時間。半ば無意識的で、手は身勝手に動く。

もう一つは、画面から遠く離れ、努めて客観的な目で状況を判断し、

指令する時間。形が出現するわずかな気配を見逃さない注意力が

必要だ。加えて、手の身勝手を許す寛容さもなければいけない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「心象の空」408×182cm、油彩

「刹那/羽」(23×16cm)

「刹那/風」(23×16cm)

 

今回は、「刹那」のシリーズを10点展示した。いずれも小品である。

大作はこつこつ積み上げるように描くが、小品は、即興的に描く。

人間の身体を基準に考えれば、手の運動のみで描ける作品と、

身体を移動しながら描く作品とは表現が違って当然のように思う。

小品は大作の縮小コピーではなく、むしろ断片であろう。

「こつこつ」の一つ一つ、一瞬一瞬は、実はきわめて即興的である。

刹那(小品)の連続が、全体(大作)と考えている。

「空のほうへ」F120、油彩

「低い空」S100、油彩

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1. 心象の空 2007 油彩, キャンバス 408X182cm
2. 空のほうへ 2007 油彩, キャンバス 193X130.3cm
3. 低い空 2007 油彩, キャンバス 162X162cm

[BACK ROOM]

4. 刹那/雫 2007 油彩, キャンバス 18X14cm
5. 刹那/羽 2007 油彩, キャンバス 22.7X16cm
6. 刹那/風 2007 油彩, キャンバス 22.7X16cm
7. 刹那/竹 2007 油彩, キャンバス 18X14cm
8. 刹那/水 2007 油彩, キャンバス 18X14cm
9. 刹那/花 2007 油彩, キャンバス 18X14cm
10. 刹那の空I 2007 油彩, キャンバス 27.3X22cm
11. 刹那の空II 2007 油彩, キャンバス 27.3X22cm
12. 刹那の空III 2007 油彩, キャンバス 27.3X22cm
13. 刹那の空IV 2007 油彩, キャンバス 27.3X22cm

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(c) Nozawa Niro

野沢二郎
1957 茨城県生れ
1982 筑波大学大学院芸術研究科修了
個展
1979 筑波大学会館ギャラリー, 茨城
1982 クリエイティブハウス・アクアク, 茨城
1984 ギャラリー鴉屋, 水戸
1986 ルナミ画廊, 東京
1987 ギャラリーなつか, 東京
1988 ギャラリーなつか, 東京
1993 ギャラリーQ+1, 東京
1995 クリエイティブハウス・アクアク, 茨城
1998 ルナミ画廊, 東京
2000-06 コバヤシ画廊, 東京
2007 アートワークスギャラリー,茨城
  茨城大学五浦美術文化研究所・六角堂,茨城
グループ展
1979 「第2回ノルム展」常陽芸文センター他(以降毎年出品)
1983 「ASI展」茨城県民文化センター, 茨城(以降85年まで出品)
1985 「3人展」ギャラリィK, 東京
1986 「倒錯遊技展」ギャラリーなつか, 東京
1989 「現代茨城の美術展」茨城県近代美術館, 茨城
「ネパール展」ダールマーカー・ギャラリー, カトマンズ/ネパール
1990 「表情と対話」茨城県つくば美術館, 茨城
1992 「ダイアローグ展」茨城県民文化センター, 茨城(93も出品)
1993 「INTERPLAY’93・相互作用」茨城県つくば美術館, 茨城
1995 「6つの座標」O美術館, 東京
1996 「デアロゴス1996・現代性の条件」水戸芸術館, 茨城
1997 「VOCA展’97」上野の森美術館, 東京
「バングラディシュ・アジア美術ビエンエーレ」(Honourable Award受賞)オスマニ記念ホール,ダッカ
1998 「水面のベクトル」(第20回ノルム展)茨城県天心記念五浦美術館, 茨城
2000 「現代美術の磁場TSUKUBA2000」茨城県つくば美術館, 茨城
「遠景への視座」クリエイティブハウスAKUAKU, 茨城
2001 「INTERPLAY2001・相互作用」埼玉県立近代美術館, 埼玉
「自然のことば・美術のかたち」日立市郷土博物館, 茨城
2002 「今日のペーパーワーク2002」アートワークスギャラリー, 茨城
「Message 2002」(以降毎年出品)
2003 「vs NORM」茨城県つくば美術館, 茨城
2004 「損保ジャパン美術財団選抜奨励展」東郷青児美術館, 東京
2005 「現代茨城作家美術展」茨城県近代美術館, 茨城
「大森博之+野沢二郎」タカシサイトウギャラリー, 茨城
「平面と立体の出合い展」アートスペース羅針盤, 東京
2006 「ダイアローグ2006」茨城県立県民文化センター
2007 「茨城現代作家美術展」茨城県近代美術館,茨城