南舘麻美子
−冬山のノート−

2007年3月9日(金)-18日(日)

Jin Jin

東京都台東区谷中2-5-22 山岡ビル1F

TEL 03-5814-8118

関連情報

<略歴>
1971年 岩手県に生まれる
1995年 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻版画コース卒業
1998年 多摩美術大学大学院美術研究科版画科修了
2003年 多摩美術大学美術学部絵画科版画科副手
2005年 多摩美術大学美術学部絵画科版画科
個展
1998年  Gallery Jin(東京)
1999年 Gallery Jin(東京)
Gallery B-One(東京)
2000年 すどう美術館(東京)
2001年 「Freakish things」 Gallery 」
2002年 「小さな出来事」Gallery Jin(東京)
リベラル(広島)
「ぐるり周って」湘南台画廊(神奈川)
2003年 Gallery Jin(東京)
リベラル(広島)
2004年 淳子美術館(岩手北上)
2005年 「Waking」湘南台画廊(神奈川)
アートガーデン(岡山)
2006年 「幻灯の家」相模原市民ギャラリー・アートスポット(神奈川)
2007年 ギャラリーゆう(岐阜)
グループ展
1996年 第64回版画展/日本版画協会/東京都美術館 (東京)
版画4人展/六義園画廊(東京)
1997年 第65回版画展/日本版画協会/東京都美術館(東京)
1998年 the 3rd British International Miniature Print Exibition/Off-center gallery/Bristol・U.K
第5回プリンツ21グランプリ展 /ギャラリー17・静岡県立美術館
第9回tamaうるおい美術展 パルテノン多摩
第4回さっぽろ国際現代版画ビエンナーレ(札幌)
第66回版画展/日本版画協会/東京都美術館(東京)
第1回大??????野城まどかぴあ版画展/池田満寿夫大賞受賞/大野城まどかぴあ
第2回東京国際現代ミニプリント・トリエンナーレ/多摩美術大学
1999年 Jin Session 99 vol.1 間宮有里恵・水谷恵・村上暁子4人展/Gallery Jin(東京)
若き画家たちからのメッセージ展/すどう美術館(東京)
すどう美術館コレクション展/すどう美術館(東京)
第18回伊豆美術祭絵画公募展/賞候補/伊東市観光会館(静岡・伊東)
第67回版画展/日本版画協会/東京都美術館(東京)
第7回プリンツ21グランプリ展/
静岡県立美術館・湯河原ジャポニスム美術館・ザ=ギンザアートスペース(静岡・東京)
International KHJC Simpojium and exibition program on Printmaking/Hanlim Gallery/韓国
2000年 カレンダー展/すどう美術館(東京)
Relativites the 3rd British International Miniature Print Exibition/Off-senter gallery/London・U.K
第19回伊豆美術祭絵画公募展/賞候補/伊東市観光会館(静岡・伊東)
第8回プリンツ21グランプリ展/湯河原ジャポニスム美術館・静岡県立美術館(静岡)
Across Four展/すどう美術館(東京)
2002年 Jin Session small works 2002 /Gallery Jin(東京)
第21回伊豆美術祭絵画公募展/伊東市観光会館(静岡・伊東)
第10回プリンツ21グランプリ展/版画特別賞受賞/湯河原ジャポニスム美術館・静岡県立美術館(静岡)
第1回公募利根山光人記念大賞展ビエンナーレ・きたかみ/北上市生涯学習センター・北上市市民交流プラザ(岩手・北上)
Across Four展・/すどう美術館(東京)
2003年 Jin Session small works 2003 /Gallery Jin(東京)
第22回伊豆美術祭絵画公募展/伊東市観光会館(静岡・伊東)
Print Exhibition Tokyo 2003 - Print works by from Silpacorn Univeresity and Tama Art
University / the Art Gallery of the Faculty of Art, Tama Art University, / Tokyo, Japan
イルフ童画館「日本童画大賞」展
Jin Session small works /Gallery Jin/東京
2004年 Jin Session small works お??????正月/Gallery Jin/東京
第4回東京国際現代ミニプリント・トリエンナーレ/多摩美術大学付属美術館/東京
Jin Spring Session 2004 "版表現"/Gallery Jin/東京
第12回プリンツ21グランプリ展/東京
2004ふくみつ棟方記念版画大賞展/福光美術館/富山・福光町
第1回東京コンペ/佳作/丸ビル/東京
木を使ったリトグラフによる表現展/シェンキェヴィッチ文学博物館、日本広報文化センター/ポーランド
2005年 木を使ったリトグラフによる表現展/ポーランド巡回
2006年 「動物幻想国 - 5人の作家による立体造形」展/相模原市民ギャラリー/神奈川
Collaborative Print Exhibition between Silpakorn University Thailand, Tama Art University
Japan, and the University of Alberta / the Art Gallery of the Faculty of Painting Sculpture and
Graphic Arts, Silpakorn University / Bangkok, Thailand
木を使ったリトグラフによる表現展/ポーランド巡回
Collaborative Print Exhibition between Silpakorn University Thailand, Tama Art University
Japan, and the University of Alberta / FAB gallery / Alberta, Canada
Collaborative Print Exhibition between Silpakorn University Thailand, Tama Art University
Japan, and the University of Alberta/多摩美術大学付属美術館/東京
第14回プリンツ21グランプリ展/小作品部門グランプリ受賞/銀座東和ギャラリー/東京 版の今/Jin Jin・Gallery Jin/東京
多摩美術大学、タイ・シルパコーン大学 日本画・油画・版画三科合同展/シルパコーン大学美術館/タイ
Jin Session small works /Gallery Jin/東京
その他多数

・・・タイトルは「冬山のノート」。

制作の前に冬に関する散文を書く機会がありまして、私は東北の出身なので子供の頃の記憶をたよりに思い返してみたのです。それが基になって今回の制作に至りました。

・・・画面の中に絵馬のような形が現われているのは。

昨年の夏に東北に里帰りしたときに、隣のおばあさんから、私の住んでいる地域には所々に「蝦夷」(えみし)伝説が残っているという話を聞きました。でも蝦夷がアイヌであるかどうかについては諸説あり定説はないらしいのです。おばあさんが云いますには、彼らは小高い丘に暮らし川にお米をとぎに来たり、馬に乗って自分たちの領地を見張っていたりしていたそうです。

・・・蝦夷は古代からマイノリティーだったということですね。

同じ日本人なのにエゾ・クマソを未開人として蔑んできていた経緯がありますからね。ある意味それは自己否定みたいなものですよね。以前から東北地方の至るところに蝦夷語の地名がそのまま存在しているということは知っていたのです。でも実際に話を聞きますと、自分のルーツがよりリアルに垣間見られたような気がして・・・。また何故絵馬かといえば、東北の歴史において馬は農耕馬として重要な役割を果たしてきました。絵馬とは、祈願または祈願成就のお礼に社寺に奉納する絵の額のことですが、生きた馬を奉納する代りに馬の絵を描いたと云われています。東北では馬はそれほど大切にされていたのです。

 

・・・ルーツがキーワードですか。

ええ。日本の歴史を振り返れば、大和朝廷を中心にした文献しか残されていないけれども、実際には土着的な多民族社会が形成されていた。ですから、東北人の自分自身をふくめて北の文化をもう1回考察してみようということで、北の象徴である動物と絵馬を画面に登場させ、自身のルーツを探訪してみようと思ったのです。

・・・自身のアイデンティティーをモチベーションとして。

今までもずっと自分のルーツといいますか。記憶をモチベーションとして作品を制作して来ています。今回はより明確にテーマ性を出すことが出来たのではないかと思っているのです。

・・・技法は木版リトグラフという「版」がベース、線が微妙に震動している様は、曖昧な記憶を呼び起こしているようにも見えますね。

技法的には、浮世絵でおなじみの「ぼかし」の技法を使っています。空を刷毛でぼかして刷る方法がきれいだなと思いまして、油性インクを使ってローラーぼかしという手法で刷っています。ただ動きというのをあまり意識はしていなくて、ドローイングのように何度もなぞった跡があるからそう見えるのかもしれません。身体と記憶は連動していますから、自分で気がつかなくても手で考えている部分は多少あると思います・・・。

・・・手で考えているからなのか、特に立体作品にほっとする温かさを感じます。

ただ今回は版画作品と立体作品は関連があるわけではなくて、少し距離があるのです。実は私はオマケを集めるのが好きでその喜びを噛みしめたくて、自分なりに・・例えばマッチ兄弟とかミニチュアのコレクションボックスを作っているのですよ(笑)。コレクションボックスは夢のオモチャ箱みたいなもので、これからシリーズ化していこうかと思っています。

〜18日(日)まで。

(c)Minamidate Mamiko