森哲弥 展

2007年2月5日(月)-10日(土)

11:00-19:00 日曜休

GALERIE SOL

東京都中央区銀座6-10-10 第2蒲田ビルB1

TEL 03-5537-6960

関連情報

森哲弥 略歴
1969 大分県生まれ
1995 多摩美術大学美術学部彫刻科卒
個 展
1996

[場の意識と空間認識] 国立芸術小ホール・ギャラリー(東京都)

1997 [between ] 藤野アートスフィア' 97. ' 98. ' 99 (神奈川県藤野町)
  [CROSS] ギャラリーNWハウス(東京都)
1998 [龍の髭] ギャラリー斎(東京都)
1999 [風景のかたち] 展 JR 八王子駅(東京都)
2000 [土の家] オレゴンムーンギャラリー(東京都)
  [Thinking is Form] ギャラリー木葉下(茨城県)
2001 アーティストインレジデンスオープンスタジオ ( オーストリア / ウィーン)
2003 [机上の冒険] アートスペース遊工房(東京都)
2005 [積木] GALERIE SOL (東京都)
グループ展
1997

[物語なき時代の風景] 展 大倉山記念館ギャラリー(神奈川県)

  [アート公募' 98 ] 入選展 SOKO ギャラリー(東京都)
1998 [藝的暴動] 展 JR八王子駅コンコース(東京都)
1999 [BUNKO ART FES](茨城県)
2000 [彫刻シンポジウム・子供のための彫刻] ( オーストリア / チロル州)
2001 [彫刻二人展・自然と共にある造形](神奈川県 / 相模湖町)
2002 [第5回 FUJINO 国際アートシンポジウム] ( 神奈川県 / 藤野町 )
2004 [トロールの森] ( 東京都 / 善福寺公園 )
2005 [Beyond the here ?ここからー](茨城県)
2006 [2次元ー3次元ドローイング展] [Maquette展] GALERIE SOL (東京都)
  [汐留アート塾] 汐留シオサイト(東京都)
  [あしがら里山アート展](神奈川県)

・・・作品名は「ゆらぐ積」。HPに「積む、組む、繋ぐ」という言葉がありましたが、その言葉は森さんの作品コンセプトの重要な位置にあるように思うのですけれど・・・。

「積む、組む、繋ぐ」というのは、鉄、石、木などの素材に関係なく彫刻の基本構造ではないかと思っています。立体という構造を持っていれば、すべてが彫刻として存在するというわけではないですし、現代は立体、彫刻、コンピューター映像などいろいろな分野が混じりあって、新しい方向に向かっているようにも思います。ただ僕は、彫刻は他の芸表現に比べて現実に存在させるための技術が重要になります。それを大事にしたいと思っています。

・・・今回は松の木を使われているとお聞きしましたが、木に対するこだわりはあるのでしょうか。

それはないです。むしろ色々な素材を使いたいと思っています。ただ制作の前にマケットを作るのですが、一番使いやすいのは木なんです。今回その延長線上で制作しましたので木を使っているだけです。これからはブロンズにも挑戦したいと思っていますから、素材に対するこだわりはありません。逆にこだわっているのは「形」です。形をどうやって作っていくかが主ですね。それが基本にあって素材を選んでいますので・・・。

・・・今展示では違う形態の三点の作品を展示されていますが、その関係性というのは・・・。

三点の中で一番はじめに制作しましたのは、円錐型の大きな作品なんです。倒れそうでいて倒れないようにするにはどうすればいいのかを考えていまして、まずビンや花瓶など倒れないものをイメージし、下部が丸く広がっていて上にすぼまっていく形を作りました。次の作品では細長くても倒れないような形を探り、三点目は円から始まっているんですが、最終的には四角に移って行く形になりました。倒れないで自立する形としてこれらを展開させていきたいと思っています。

・・・倒れないで自立する形ですか。

触ってもらえば分かるのですが、かなりゆらゆらします。固定をせずただ一点で立っているだけですから、際どい部分があるんですけれども、不安定だけれども立体として自立している。そういう形を探っています。例えばそれは造形物に多いのですが、遺跡とか廃墟とか朽ちても自然の中にずっと立っている物たち、そこに文化があるのではないかと思うのです。

・・・文化といいますと・・・。

文化と総称的に言いましても、人間の生活様式全般をさしますから、民族や地域、それぞれの社会には固有の文化が存在します。ですから彫刻も文化の一要素でしかないけれど、僕は彫刻という、ものの像を立体的にかたちづくる芸術といいますか、本物がそこにある文化を考えていきたいのです。時代を超えて、通時的に存在しているものたちは、それぞれの時代の意味性は薄れているかもしれないけれど、確固たる存在としてそこに在るのではないかと思っているのです。

・・・確固たる存在という言葉から思ったのですが、今まで彫刻というのは、マッスとしての概念が強いように思うのですけれど。むしろ森さんの作品は中の空間を見せているようにも見えますが・・・。

彫刻には型どりという手法がありますけれど、何故形を作ってから型どりをして表面だけ出すかと言えば、まず無垢物よりも原型を作りやすいということが言えます。むしろ表面だけの方が存在しやすい。そして見る者に、表面の凹凸や素材感だけで内側の空間を想像させられます。また、中が空洞の構造体になることによってより強固な形に生まれ変われるのです。

・・・中の空間は彫刻という存在をより強固にする為。これからは。

彫刻は、生活するためには必要ないモノかもしれませんが、様々な環境の中に存在しています。そういう環境の中に通時的に存在しているモノたちを、自分の中に取り込みながら、彫刻的思考から新たなる文化の創出を目指していきたいと思っています。

〜10日(土)まで。

(c)Tetsuya Mori