Kaleidscopic Gallery Scene

横江栄一展「花」
【同時開催】



日仏会館
2005年10月3日(月)-29日(土)

東京都渋谷区恵比寿3-9-25  TEL 03-5424-1141
10:00-18:00 日曜祝日休館

十一月画廊
2005年10月24日(月)-30日(日)

東京都中央区銀座7-11-11長谷川ビル3F TEL/TAX 03-3289-8880
月〜金曜日/12:00-20:00 土日/12:00-17:00  http://g-11.cool.ne.jp/


1968 愛知県安城市生まれ
1991 名古屋芸術大学美術学部日本画学科卒業 
 
【個展】
1992 アートギャラリー金太郎 (名古屋)/1993 アートギャラリー金太郎(名古屋)/1994 アートギャラリー金太郎(名古屋)・アートギャラリー金太郎(名古屋)12月/1995 アートギャラリー金太郎(名古屋)・ギャラリー沙和(名古屋)/1996 アートギャラリー金太郎(名古屋)・ギャラリー沙和(名古屋)/1997 アートギャラリー金太郎(名古屋)・ギャラリー沙和(名古屋)/1998 横江栄一20代展(豊田市美術館ギャラリー)・ギャラリー沙和(名古屋)/1999 ギャラリー名芳洞 (名古屋)/2000 名古屋市民ギャラリー・ギャラリー名芳洞(名古屋)/2001 ギャラリーマモン (三重県津市)・ギャラリー名芳洞(名古屋)/2002 名古屋市民ギャラリー/2003 ギャラリーマモン(三重県津市)・ギャラリー名芳洞(名古屋)/2004 知恩院和順会館(京都市)・十一月画廊(東京、銀座)/2005 日仏会館(恵比寿)十一月画廊(銀座)

【グループ展等】多数(名古屋市、豊橋市、三重県津市)


この「花」は、大地に咲く花とは違います。この「花」は、和紙の中に咲く花です。


・・・タイトルは「花」。描かれるきっかけは?

以前はもう少し抽象的な・・・例えば「思い」というようなタイトルをつけていました。でもある時個展会場にいらした方達から「花火のように見えるね」とか「彼岸花に見えるね」とか、私にとっては予期せぬ言葉を頂きました。それまでは、自分の考えたものを伝えたいという気持ちがすごく強かったんですよ。

「そうかイメージは人それぞれ。見方は千差万別だ。自分は作品を提示するだけ、それがきっかけとなって、何かをつかみとってもらえればいい」。それ以降、イメージを規定せずに自由に見て頂くために「花」というタイトルをつけるようになりました。

・・・原体験としてのイマジネーションはどうでしょうか。

私はずっと人間を描きたいと思っていたのです。はじめは具象的な形態を描いていましたが、「人の思い」を探求していくうちに、形がMetamorphoseを繰り返し、流動的な流れを形成し始めたんです。

・・・流動的な流れがエネルギーの波動を形づくり、赤・黄・青の三原色が地球上の万物を育てる光と熱の源をイメージさせる。

今回の展示は日仏会館と同時開催なんです。日仏会館の展示をご覧になった方から「太陽を描かれているのですか」と言われました。 太陽は生命の源。私の作品は生命の躍動を主題にしていますので、生命力を感じてもらえるのはとてもうれしいことです。

・・・日仏会館の展示と画廊の展示を拝見して、大作と小品の傾向が違うように感じますが・・・。

自分では何も変わっていないと思っています。ただ変な言い方かもしれませんけれど、大作の方は「よし。やるぞ」という気持ちが前面に出た。私が正装した時の作品。小品は裸のような「むき出しになった心」といえば分かりやすいかもしれません。

・・・ある意味大作は、エネルギーのほとばしりを感じ、小品に焼いた銀箔を使っているのは、痕跡を表現されているのかと思いました。

銀箔を焼いたのは時間の流れを提示しているのです。大作も一見破天荒に描いているように見えますが、静かに時を紡いで、静寂の中に層を重ねるがごとく絵具を定着させているのです。両方に共通しているのは「刻(時間)」かもしれませんね。

・・・絵具へのこだわりはありますか。

最近は日本画と言っても、アクリル絵具で描いているケースが多いので、岩絵具へのこだわりはありますね。一般的に日本画の世界では、「日本画の画材では油絵のような強さを表現できないのではないか」と言われています。ですから、ここ10年、私なりに日本画の顔料や膠にこだわり、自分なりの表現を模索しながらここまでやってきたのです。

・・・ピグメント(絵具の顔料)に「糊」を加え、支持体に定着させると「絵具」ができ、「糊」の性質が絵具の性格を決定する。乾性油で練り合わせると「油絵具」に、アラビアガム溶液で練り合わせると「水彩絵具」になる。日本画の絵具を定着されるのに「にかわ」を使うということから「にかわ絵」ということですね。

ええ。古代エジプトの壁画をはじめ、世界の古典絵画のほとんどが膠を使って描かれています。「にかわ絵」というのは、西洋画=油絵に対しての日本画=膠絵という対立構造だけではなく、歴史的に絵画の主流を占めていると思っています。それで私は、日本画というより「にかわ絵」という言葉で説明させていただいてます。

・・・これからの展開は如何でしょうか。

東京で個展をするのは今回で2回目。小品を展示したのは初めてなんです。特に日仏会館は屏風を展示していますので、私にとっては、とてもいい勉強になりました。ですからこれからも東京で個展を続けていたいと思っています。できれば海外での展開も考えているんです。

〜30日(日)まで。

(c)YOKOE EIICHI


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