| 「僕はいつも光が入ってくるような明るい柔らかいものを作りたいと思っています。でもあまりこう見てほしいと説明し過ぎずに、見る側に作品をゆだねたい。 作った人を感じないで普通に見てもらえると嬉しいですね」 |
・・・今回は立体と平面が同時に展示されていますね。 15〜6年前に一度だけ、立体と平面で組んだ展示をしたことがあって、それがとても面白くて、そのときに、絵の空間と立体の空間がつながっていくように感じたんです。 ・・・今回の平面には、下地に粘土のようなものが塗られているんですか。 タブローを描こうと思ったときに、布地のキャンバスでは立体と合わないと思いました。そこで基底材を何にするか考えたときに、パネルの角を落として陶芸で使っている目の細かい土を漉してメディウムと混ぜて下地を作りました。わりあいマットな感じになりましたので、陶の立体といっしょに展示しても、違和感があまり感じられないと思います。 ・・・なるほど。下地からかなり共通項があるんですね。それが作風にも描かれている。 まずぼんやりした絵のイメージから立体を作り。立体が出来あがってからそれを写真に撮って、写真を撮るというのはその立体を使って構成を組んで絵を描くようなものです
・・・ふわっとした白い柔らかさが心地よさを生んでいるような・・・。 版画を始めた頃から僕の作品はスカスカだとよく言われました。スカスカというのは描いているところが少なくて白地が多い。でもその間合みたいなものが好きなんです。何も描いていない空間だとか・・・開いている空間が好きで、開いている空間を作るために絵を置いたり、立体を置いたりしているようなところがあると思いますね。ポン、ポンと並んでいるその状態が好きなんです。 ・・・余白に美を見いだすということですね。 僕はいつも光が入ってくるような明るい柔らかいものを作りたいと思っています。でもあまりこう見てほしいと説明し過ぎずに、見る側に作品をゆだねたい。
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